現実に起きた様々な事柄を、自分の内部にある不安的要素から見てしまうと、その事柄は現実以上に大変なものとして認識されてしまうものです。
実際は思ったほど大変ではないのに、想像した苦しみで疲労困憊してしまう。
心の中のイメージだけで事柄を考えると、心配事は尽きない。
漠然とした不安の中で、具体的に考えてみることや、具体的に動くことに躊躇してしまうのです。
不安を案じてばかりいずに、実際に動き出してみることで、事柄はハッキリと見えてきて、対策も見えてくるものです。
例えば「こうしてほしいのだけど無理かな」ということがあったら、不安になっているよりも先ず頼んでみる。
すんなりと受け入れられることもあるし、断られたとしても現実をはっきりと認識できたことで、次の道へ行ける。
次の道、次の策に移行することは、実は重要なことです。
それは最悪を避けるということでもあるし、今の自分にとって最善の道を選ぶということでもあるからです。
人は不安な時に、現状にしがみつき、理想に執着するものです。
理想に執着して消耗し続けるより、現状の満足に心を向けてみる。
今出来ることをすれば良いのです。
悩んでいるだけでは、何も生産的なことが出来ません。
今出来る次善が更に道を広げていく可能性もあります。
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