ひとりになる。
ひとりでいる。
様々な場面、状況、状態があります。
「あんな事を言わなければよかった、やらなければよかった」と不本意にひとりになる場合もあれば、自らひとりでいる場合もあります。
世間はひとりでいる人間に否定的な風潮にありますが、
自分の心の元にひとりでいるというのは尊いことだと思うのです。
ここで言うのは、ひとりで生きていくという意味ではありません。
処理流暢性という言葉があります。
情報の処理のしやすさという意味ですが、分かりやすさを真実と捉えがちな側面もあります。
例えば、同じ内容をAさんは長い話で説明する。
Bさんは短く端的に話す。
Bさんの方が分かりやすく「なるほど、そうかもしれないな」と思ってしまうものです。
会社や学校等で、誰かが誰かの悪口を話す。
自分は本当はそうは思っていないのだけど、他の人も同調しているし、面倒になるのも嫌なのでなんとなく合わせる。
合わせているほうが楽なのだけれど、そのうちに悪口が真実のような気がしてきてしまう。
そんな時に、ひとりになる。ひとりでいるというのは尊いと思うのです。
集団生活の中です。石をなげなくてもよいのです。
そっとその場を離れる、ひとりになる。
ひとりでいる人の多くは、繊細で優しく道徳的な人が多い。
それ故に世の中に歩きづらさを感じてもいるのでしょう。
周囲に同調しすぎて自分を見失いかけてしまう。
それよりも、自分の心で立つ。
自分の心でひとりになることも大切なのではないでしょうか。
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