人間は言葉でものを考えていくわけですが、自分と他人というように、物事を分けて捉えていきます。
その捉え方の原点を自分に置いています。
自分というものを中心にして、物事を考えています。
このように自己中心的な思考というのが、人間の本質でもあります。
例えば、私からみたら相手はあなたですが、相手からみたら私があなたなのです。
そして更には、自分にとって都合の良いものかどうかという基準で分けていくのです。
自己中心的に分類していくのです。
これは意識的にではなく、無意識にそういう思考をしている。
それが人間なのです。
その中で自己を確立していくわけですが、それは自分だけで確立しているのではなく、自分以外の人たちがいる中で、自分を確立している。
自分以外の人、自分ではないものの存在から、自分は成立されているのです。
相互に影響を受けている。
つまりは自己の人格形成、人間形成において、他人との関わり方というのが重要になってきます。
それは単に他者と仲良くするということではありません。
距離をおく付き合いもあるし、相手にしない関係性もあります。
もちろん、思い遣りを持って良い付き合いをしていく関係もあります。
ひとつ大事なのは、自分の場所がここ、この場所だとすると、相手の場所はそこ、その場所のわけですが、自分から見て相手のその場所は、相手から見たら、ここ、この場所だということです。
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