ありのままの自分をそのまま肯定出来たならば、他者の視線、他者が自分をどう思っているのかを気にする必要がなくなっていきます。
では何故実際の自分を、自分にも他人にも隠してきたのでしょうか?
そこには「拒否される不安」が隠れている場合があります。
例えば、幼い頃に甘えることが出来る環境になかった。
更には、甘えることを拒絶されてきた。
なので甘えることで、他者からの好意を失ってしまうのが怖くなっていった。
甘えることで、自分は拒否されてしまうのではいかと、意識的にも無意識化でも思ってしまうのです。
そうして自分の本当の感情を隠している内に、他者の前に自分がいては迷惑だとさえ思ってしまう…。
とても哀しい感情ですよね。
その感情には、「拒否しないでほしい」「自分を認めてほしい」という気持ちも含まれているのです。
相手の好意に甘える。
そのことで相手は拒否をするのではなく、本当は相手だって甘えてくれて嬉しいのかもしれない。
そういった想像がしにくいのです。
それなので、他者の好意に触れると不安になってしまう。
嬉しいのだけれども、不安になってしまい、結果、相手に従順になることで、不安を解消しようとする。
または、強がり、不快な感情を表わにして、相手をコントロールすることで、本当の自分を隠し、自分の不安を解消しようとするのです。
では、どのように考えていったら良いのでしょうか?
物事を俯瞰的に見ていく、俯瞰的に捉えていくということも大事だと思います。
この世には、様々な、色々な人がいます。
あなたがあなたでいることを許さずに、自己中心性をもってあなたを傷つけていく人もいます。
反面、人として成熟していこうと考えて、優しく穏やかな生き方を選んでいる人もいます。
あなたが、ただあなたで在るというだけで、穏やかに受け入れてくれる人もいるのです。
温かい世界も在ることを知るのです。
自分が相手の期待に沿えなくても、相手の目的を果たせなくても、そのままのあなたを受け入れる。
そのような人々が、世の中にはいて、共同体はあることを知っていくのです。
これまで自分にも甘えず、自分にも頼らず、甘えたい気持ちを抑制して、ずっと頑張ってきた。
不安は大きいものだと思います。
掛け続けてきた色眼鏡を外して、クリアに世界を見るのです。
そうしてありのままの、等身大の自分自身を見つめて、そのまま認めてあげる。
あなたが、あなたを認めてあげることです。
そうして自分を許すことが出来る人は、他者のことも許すことが出来るのです。
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