愛着障害

お悩み相談室

日常に起きる現代社会の様々な問題、
いじめや虐待やうつ状態、
依存症

や家庭内不和や離婚等々の問題を「愛着障害」が要因だと捉える動きが、世界的にも日本でもようやく高まってきてsよいます。

ようやくというのは、以前より一部の学者や先生達等の間では「愛着障害」について着目していたからです。

所属する心理学の団体でも、先生が講座や講義を開いておられました。

この愛着障害というのは、子供に対してだけではなく、大人に対しての問題でもあるという理解が必要です。

愛着形成において特に重要視されるのが、生後半年〜一歳半までの一年間に、
親やそれに近い存在が、深い愛情を持って世話をしてくれることによって、特別な絆が生まれて安定した愛着を獲得することです。

その後の後天的な愛情受容にも起因し、
更なる愛着の安定性が、その後の人生における情緒面やストレス耐性や社会性、行動面や人間関係等に関わり、生存を容易にしていきます。

反対に、養育者との不安定な関係等から愛情受容が機能せずに、愛着形成が上手くいかないと、不安定な愛着を抱えることになります。

そしてその不安定な愛着が、情緒面や行動面、発達面、対人面に支障をきたす時に
「愛着障害」と呼ばれるのです。

しかしこの「愛着障害」は何歳になってからでも克服可能なのです。

すなわち、今より生き易くなっていけるということです。

何歳になってからでもといったのは、愛着障害は子供の問題だけではなく、大人にも持続する問題だからです。

そして大人が愛着障害を克服していくことは、自らの生き方を楽にしていくだけではなく、子供達の不安定な愛着を整えて、
また今現在起こっている問題、それにどう対応していくかを、個人的レベルだけではなく、社会的レベルで対応していくことにも繋がっていくのです。

愛着情緒の問題提起、それを克服する為のアプローチの可能性を考えていくことはとても重要な事であり、少しずつですが、お話しさせていただければと考えております。

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