自分を愛してくれた人とは、離れることが出来るのに、愛してくれない人とはなかなか離れることが出来ない。
もう現実では失っているのに、現実を受け入れることが出来ずに、まだ自分に好意を持っている筈という、錯覚の中を過ごしていく。
実際はもう忘れられているという現実が、心では理解出来ない。
関係性は終了し、相手にとってはもう無関係であるのに、まだ自分とは関係性があると思い込みたいが為に、受け入れられないでいる。
その未練に引きづられて、新しい出発が出来ない。
新しい出発をしても上手くいかないでいる。
そのつまずきは取り返せるのに、心理的に離れられないという間違えた反応を繰り返すことが、新しい出会いの障害になるのです。
自分を愛してくれなかった人に、一生支配されることなどないのです。
犠牲になることはないのです。
人生とはもっと豊かなものです。
良い人、良いもの、美しい心や、優しく穏やかなものもあります。
人生には感動もたくさんあります。
その人生の途上で、色々な人に出会い、様々な体験を重ねて、それを自分の心に取り入れて、消化をしていく。
そうやって人は成長し、成熟し、深みや温かみがでてくる。
人として魅力的になっていくのです。
消化していくことは重要なことなのです。
あなたにとってその人は、今も本当に重要な人なのでしょうか?
あなたが、自分にとって都合良い存在でいることを望んでいたのではないでしょうか?
その人があなたにしてきた事は、まともな事だったのでしょうか?
利己主義者に捨てられてしまったのなら、今度はあなたがその利己主義者を捨てれば良いのです。
何かを捨てれば、新しいものが入ってくる。反対に、捨てなければ新しいものは入ってはきません。
つまずきは取り返せるのです。
自分自身の心には、まだ観ぬ可能性があります。
その心の可能性を実現するのか、しないのか、なのです。
皆平等に一度きりの人生です。
いつまでも、愛してくれない人の犠牲にならず、未練を捨てて、新しい出発をすることも大事なことです。
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