現実的価値以外の認知

お悩み相談室

楽しかったひと時が過ぎて、岩手を離れます。

美術館には行けませんでしたが、様々な素敵な場所、素敵な場面があり、旅先で出会った人々にも感謝です。

良い景色や芸術的な建物や地域ならではの食。偏った言い方にはなりますが、生きていく為の現実的な衣食住とは少し離れた文化的なものに触れる、それは心を整えて耕してくれるように感じました。

幸せには多様性があると思います。

衣食住を向上させていく幸せもあれば、そこに特化せずに芸術や文化的なものに触れる幸せもある。

他にも、人それぞれの幸せは色々です。

例えば、私利私欲の為に人を騙したり落とし入れたり、そのようなずるい生き方で手に入れたもの。それは自分には都合の良いもの、自分だけに都合の良いものでもあります。そして大きなものを得たからと言って、幸せだとは限らないと思うのです。

反対に、社会的に物理的に手に入れるものは全く大きくないけれど、人を騙したりしないで済む生き方。代わりに自分らしさや人との心の繋がりが幸せだということもあると思います。

進化的に、生物学的に考えてみても、ずるい生き方では人はやがては行き詰まる。

自然や芸術や文化的なものとの関わり、人間の倫理観やロジカルな思考、良心との繋がりが、その幸せの多様性があることが、人間をここまで進化させてきたと思うのです。

現実的価値以外の認知、そこを意識していくことも大切なことのように感じています。

実社会で、辛いことや悲しいことがあっても、頑張れない時があっても、それ以外の幸せなものがあると思うのです。

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