発達課題

お悩み相談室

前回の続きになりますが、発達時に於いて愛着形成が上手くいかなかった場合、
否定的自己感
自尊感情の低さ
衝動や感情の制御不全
消極的悲観的未来感
倫理観の基盤欠如
等が現れたりすることもあります。

すなわち、自己組織化障害により、レジリエンス(困難をしなやかに乗り越えて回復する力)が発揮出来なくなったりする場合もあるのです。
例えば、愛着形成が上手くいっている人だと何かしらの問題が起きた時に、
最終的には、自分の主人格にダメージを与え過ぎないように切り離して考えることも出来る。
これが難しい。レジリエンスが上手く発揮できない。

ではどうすれば良いのか...?

愛着の育て直しは年齢に関係なく可能なのです。

その為には、安全な場所であり、安心な場所が必要です。
安全基地、安心基地です。
そして、心理学ではよく「愛着の器」という言い方をするのですが、
少しですが簡単に説明してみますね。
先ずは、蓋のない四角いタッパーを想像してみてください。

蓋が閉まっておらず愛着を入れる部分も十分に空いていて、底の漏れもない「安定愛着」
半分位蓋が閉まっていて、半分位底も空いている「脱抑制型」
はぼ蓋が閉まっており、僅かな穴があるだけでなかなか愛着をいれられなく、底にも穴がある「抑制型」
更に、そもそも器自体が形成されていない型の場合もあります。愛着の器を「安定愛着」に構築していくには、先ずは解釈することよりも、
愛情のある関係が大切になります。
つまり心を抱えてあげることです。

私自身が愛着障害として育ってきたので、
安全基地、安心基地を与えて、心を抱えてあげる、抱きしめてあげる、あげられる。
親というのは本当に素晴らしいものだなと想像しております。

今日の最後にひとつ注意点として、相手をジャッジして○○な人と決めてしまうと、
その人の中心からその人をいなくしてしまうものです。

愛着障害の問題はとても深く、また広範囲に及ぶものでもありますので、少しずつゆっくりと、お話をさせていただければと思っています。
内容的に至らない部分もあると思いますが、ご容赦くださいね。



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