自己防衛本能の2回目です。
今回も自己防衛規制について説明していきます。
(4) 投影、投射
投影、投射とは、自分の持っている望ましくない感情を、他者や世の中に属するものとして、感情を他に転嫁することです。
例えば、自分の中に不安を感じた時に、自分自身ではなく他者や、他の何かのせいにすることです。
また、被害妄想は投影、投射の進んだ形であるとも言えます。
(5) 合理化
合理化とは、最もらしい理屈を付けて、自己を正当化しようとする防衛規制です。
すなわち自己弁護のメカニズムです。
(6) 抑圧
抑圧とは、不快な出来事や持っていてはいけないと思う感情を、無意識の世界に押し込んで、意識の世界から忘れさせようとする防衛規制です。
この心の働きは、直面している問題を意識面から排除しようとするだけなので、問題解消とはならず、その火種が心の奥では燻っている状態になりやすいのです。
抑圧については、過去のブログでも多く触れ伝えさせて頂いてきましたが、防衛規制の中でも最も多く用いられています。
また抑圧は、本人も気づいていないというのが問題のひとつでもあります。
③に続きます。
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