お休みを利用して、上野にある西洋美術館のブルターニュ展に行ってきました。
最終日ということもあり、開館から多くの人が訪れていました。
フランスの最果て憧憬の地ブルターニュには、多くの画家が足を運んだそうなのですが、日本の画家達の作品も素晴らしかったです。
当時の日本の勢いのようなものも感じられましたし、そして日本独特の繊細さも感じました。
その繊細さには、何かを想う、例えば相手を想うということも多分にあると思うのですが、想う思うということはとても大切なことだと日々感じています。
愛の反対語は無関心とよく言いますが、相手を思う、相手を考えてみる。
心理学では、無条件に相手を肯定するという言葉がありますが、この無条件というのは中々に難しいものです。
やはり人間は主体的に物事を考えがちであるし、自分の物差しで相手を計ろうとしてしまう。
評価しようとしてしまう。
それでも、無条件は難しくても、相手の奥にあるものを思う。
心を寄せる。
そんなところに繊細が活きたなら。
企画展のチケットで常設展も観覧出来るのですが、ゴッホやムンクのタッチが違う作品などもあり、見応え十分な展覧会でした。
いつも感じるのですが、作品もさることながら建造物の美にも感情が耕されるような気がしています。
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