表面的な自分と本当の自分は大きく異なっている。
本当の自分は、自分の求めている基準に達してはいない。
その劣等感が、他者に対して自分の優れている点を誇示する動機になっているということがあります。
本当の自分を受け入れていないので、実のところは常に不安定であり、他者を軽蔑したり自己を誇示したりと虚勢を張って安定を保とうとする。
これは一時的に心の葛藤から逃れる方法であるけれども、心の葛藤そのものが解決するわけではないのです。
また、やたらと人に合わせて自分の感情を抑え込む人もいます。
現在の人間関係が、抑圧された上で成立している。
真の心の自由から離れてしまう。
お互いに、自分の心の欠乏を満たそうとする関係性の上に成立している人間関係になっていく。
他者に自分を満たさせようとするので、相手の反応に傷つきやすくなったり、要求が大きくなっていったりするのです。
そして相手に対し、ありのままのその人であってはならないことを、無意識に要求していく。
相手の気持ちを大切に考えること、自分の気持ちを大切に考えることが、自分を満たしていくのです。
自分が本当に満たされる為には、自分そのものを受け入れてもらう必要があります。
相手もまた同じです。
人は皆、長所があれば短所もあるものです。
大切なのは全体としての自分を受け入れることです。
そうして自分が内的に成長していくことが、自己を満たしてくれることにも繋がっていくのです。
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