私たちは日頃の生活の中で、知らず知らずのうちに自己中心的になってしまうものです。
そもそも自分というのは、何かで出来ているものなのでしょうか。
物質的には、様々な炭素原子を主要として構成されているわけですが、別の面として、自分で自分になっていく存在でもあります。
ではどうやって自分になっていくのでしょうか。
そこには他者との関わりが関係しています。
他者との関わりの中で、成長し自分自身になっていくのです。
その他者との関わりというのは、誰かと共に居るということが大事なわけではありません。
目には映らない絆のようなものが大事なのです。
お互いに、条件付きの自分でなくても、ありのままの自分を受け入れてくれる関係性。
自分を演じる必要のない関係性。
そういった関係性が、本当の自分自身になっていく構成要素になるのです。
そうして自分になっていく努力を日々少しずつ積み重ねて、自分になっていく。
例えば、皆それぞれにある弱点も、それを消そうとするのではなく、むしろそれを生かして成長していく。
自分を肯定していく。
自分を肯定していくことは、とても大切なこと。
それは自分自身の努力と自覚によっても可能なものです。
それでも人間は弱いものです。
自分を褒めてくれる、肯定してくれる、そんな存在が重要でもあるのです。
褒められたときに、人はまた良い方向へ向かっていけるものです。
他者の助けを必要として良いのです。
人の性格というのは遺伝的要素もありますが、環境によっても形成されていきます。
しかし、その環境も肝要になるわけではありません。
環境はきっかけなのです。
例えば、真っ直ぐ歩いていた道が曲がりくねってしまった。
違う道へ入り込んでしまったり、反対側に歩いてしまうこともあるかもしれません。
そんな時に、環境というきっかけを、自分がどう受け止めるか。
どう受け止めていくのか。
自分はどう在りたいのか。
自分がどういう人間でありたいのかを願っていく、そういうことが自分の性格を構成していくのだと思います。
肝要なのは自分です。
それは、自分で変化させることは可能だということです。
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