誰かに誉められた。
素直にありがとうと喜べる人もいれば、本当は嬉しいのだけれど、なんとなく居心地がわるいさを感じてしまう人もいる。
この先も優れた自分でいなければならないような気がして、期待値に対して恐怖心さえ抱いたりする。
このように他者の好意を受けることに、心理的負担を感じるということがあります。
負担を感じ、消耗していくのなら、自己否定しておいた方が気楽で疲れないという、自己防衛本能が働くのです。
この心理の裏側の一つには、こうでなければならない、こうあらねばならない、
優れた自分でなければならない、という期待不安があります。
もう一つは、成長過程において自己否定されてきたことによって、なかなか自分を認めることが出来ない。
自己肯定に対して静止が働いてしまうということがあります。
自己防衛本能の裏には自意識が隠れています。
他者からよく見られたい、という自意識です。
では何故そのような自意識を保つのでしょうか。
それは、ありのままの自分でいたら他者に認められないという思いが深層にあるからです。
弱点がある自分では、弱点を見せたら好かれないと思ってしまう。
でも考えてみてください。
弱点のない人などいないし、例えば親友や恋人や家族が弱点を一切見せなかったら、とても付き合いづらいのではないでしょうか。
そして私たちも、素の相手を認めて、許して、受け入れている。
他者と同じように、素の自分を許して、認めて良いのです。
素の自分を受け入れれば良いのです。
そうして自分を受け入れていくことによって、素の自分を認めてあげることによって、自己実現へと向かっていける。
その自己実現への過程こそが、自己肯定感にも繋がっていきます。
コメント