セロトニンには、自律神経のバランスを整える働きもあります。
既にご存知の方もいらっしゃると思いますが、自律神経を整え、体内の環境を快適に保つ為には、交感神経と副交感神経のバランスが重要になります。
交感神経は、主に活動している時や緊張モードの時に強く働き、
副交感神経は、休息やリラックスモードの時、睡眠時に働く神経です。
自律神経とは、生活する上で必要となる循環、消化、発汗、内分泌機能等、および代謝のように、自分でコントロールできない神経なので、(自律)と呼ばれています。
さて、私たちにとって重要なセロトニンが不足してしまう原因とは何なのでしょうか?
セロトニンを体内に取り入れるシステムを邪魔する、糖質コルチコイドという物質があります。
糖質コルチコイドが増える原因はストレスです。
ストレスというとどうしても良くない方へ捉えがちですが、気力を高めたり、情報を正確に把握するよう考えたり、必要は要素でもあります。
体のストレス、例えば疲れが溜まってきた時などは、今日は早く寝ようと心掛けたりしながら、ストレス物質は分解されていきます。
気持ちのストレスは、解決に時間を要する場合もあり、そのまま溜め込んでしまうと、ストレス物質が残っていってしまうのです。
また太陽を浴びる時間が少なくなっていたり、不規則な生活や睡眠不足も、セロトニンが不足してしまう原因となります。
更に重要なのは、飲食です。
実は人体に於いて、セロトニンの90%は腸で産生され、脳では5%、残りは血小板などで産生されてると言われています。腸内でのセロトニンは、脳内と違い夜眠っている時にも活発に放出されているのですが、実際には、血液中の物質を簡単には脳に通さないしくみになっており、腸のセロトニンは脳に入ることが出来ません。 なので、腸と脳のセロトニン不足は別問題なのですが、腸の活動は迷走神経を通じ脳に影響を与えており、間接的に腸のセロトニン不足は脳に繋がっているといえるようです。
セロトニンはトリプトファン(必須アミノ酸)から作られているので、トリプトファンの摂取(バナナ、緑黄色野菜、赤身肉等)も大切になってきます。
そして、どのような事がセロトニン不足を解消し、また増やしていってくれるのか③で更に深堀りしてみたいと思います。
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