吐き出す機会

お悩み相談室

不安を抱え、更には様々なストレスの中、心身共に疲れてしまっている人がいます。

不安を抱えているのだけれど、その不安に対する具体的な取り組みはしないでいる。

心配ばかりを繰り返しているから、更に不安は募っていき、やがては不満も募ってきた。

何かしら具体的に動けば、事態は変わる可能性があることは分かっているけれど、動こうとはしない。

願望は持っているが、実現させる為の具体的な行動はしないでいる。

端から見ていると、こんな風に考えてみたら良いのにと思ってみたり、何かしら動きだせば良いのにと思ってみたりするものです。

ですが、その人達が求めているのは、具体的なアドバイスではありません。

また励ますつもりで言ったことが、逆効果になることもあります。

何故なら、もう疲れきってしまっているからです。

具体的なアドバイスをされても、動く気持ち、気力が無いから、困るのです。

今そのつもりは無いから、困るのです。

今、その人達が求めているのは、同調してくれる人であり、同情論なのです。

心を癒したいのです。

人は心が癒されて、初めてエネルギーが湧いてくるものです。

その為に必要なのが、その為に重要なのが、感情を吐き出すということです。

感情を吐き出す機会、それが前向きに考えていくエネルギーを失った人には救いになります。

具体的なアドバイスが欲しくなるのは、エネルギーが蓄えられてきてからなのです。

先ずはゆっくりと話を聴いてあげることです。

相手の感情に寄り添ってあげることです。

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